管理番号 | 新品 :65124986 | 発売日 | 2023/11/26 | 定価 | 9,000円 | 型番 | 65124986 | ||
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御存知! Judas Priest 初期大傑作「Sad Wings of Destiny」日本独自リマスターK2HD/HQCD仕様紙ジャケット仕様版 国内盤未開封新品でございます。
このアルバムには様々なリマスターものがございますがこちらは日本独自リマスターK2HD方式、加えてHQCD方式となります。
くっきりとした音像で厚みもありアナログ的な温かみのあるものでございますが、非常にアナログ的。非常に良心的な音質となっております。 そもそも安普請制作ではあっても音質の良さで知られる作品ではございますが...........................
御馴染み日本の御家芸紙ジャケット仕様盤でございます。
内容は言わずもがな。 ラインナップは極初期。
Glenn Tipton(G&Key)、K.K.Downing(G)、Rob Halford(Vo)、Ian Hill(B)、Alan Moore(Ds)となります。
プロデュースはJeffrey Calvert/Max Westとバンド自身となります。
またエンジニアが前述二名に加えて、かのChris Tsangerides(アシスタント扱いであった感がございますが.............)となります。
制作は1975年11月~12月英国・ウェールズ”Rockfield Studios”、同ロンドンかの”Morgan Studios”(ミキシング)となります。
そもそもがブリティッシュ・ロック通には御馴染みマイナー・レーベル「Gull Records」からのリリースでございます。
そもそもは1969年に同名別バンドが解散、名称権を放棄。
同マネージメントのK.K.Downingがバンド名を獲得した事から始まるバンドでございます。
Ian Hillを引き込み、初期はプログレッシヴ・ロック系として活動。
同郷バーミンガムで成功を収めたBlack Sabbathが”Earth”という名のBlues/Rockバンドであった時代から絡む事があり、
メンバー変遷の紆余曲折と音楽変遷を経て、
更にはBlack Sabbath関連の出版管理会社とも絡み、当時のHeavy/Rock系の音楽性を指向する事となります。
更なる変遷を経てK.K.Downing/Ian Hill/Rob Halford/John Hinch体制を確立。
出版権利関係絡みでマイナーレーベル”Gull Records”と契約。
プロデューサーにBlack SabbathやBudgieを手掛けたRoger Bainを迎えデビュー作制作に乗り出すものの、
制作前にレコード会社やマネージメントから「キーボード奏者またはギタリストを加えたらどうだ?」との進言があり、
同マネージメントのFlying Hat BandからGlenn Tiptonをスカウト。
楽曲は殆ど完成していた為、Glenn Tiptonは二曲のみ作曲参加。満を持して制作に臨み”Rocka Rolla”が完成。
(スタジオライブ形式での制作であった模様。予算の関係もあった感)
(プロデューサーの選択からお分かりになられます様に)Black SabbathやBudgieの非常に優秀なフォロワー的な音楽性。
リフ中心の楽曲ではございますが、非常に整ったもの。
メディアの評価は非常に高いものの、セールス的には惨敗。
期待されたツアーも途中で打ち切り、ドラマーが脱退。バンドは存亡の危機に立たされる事になります。
されど、プレス等での評価が高かった事で契約続行となります。
自身のバンドを抜けてまで参加してバンド崩壊では意味が無い。そこで立ち上がったのが、かのGlenn Tipton。
「優秀なフォロワーでは意味が無い、独自の音楽性を確立すべき」と音楽性のイニシアティヴを握り、
構築性のある理路整然としたドラマティックな音楽性へ移行。
再加入のAlan Mooreを迎え、背水の陣でバンドは新作制作に乗り出す.................という面倒な経緯がございます...........................................
さて、今作。
Glenn Tipton主導の作曲が目立つ事がミソ。今作にてGlenn Tipton主導の音楽性に変化、後の成功が伺えるものでもございます。
リフ中心の音楽性から構築性の音楽性に移行するに当たって、参考にしたバンドが見受けられます。
Rob Halfordが好んでいたKing Crimsonの大傑作「In the Court of Crimson King」そしてQueenの1st/2nd。
そしてGlenn Tiptonが参考にした感のある同じくKing Crimsonの”Red”。
後者はかのRobert Fripp曰くの「我々はBlack Sabbathよりもへヴィだった。我々こそがヘヴィ・メタルであった」とも言い切る
King Crimson作品群のメタル色強い一作。
前者三作の構築性と躍動感、後者のへヴィさそしてHMの元祖とは言えどBlack Sabbathには無かった鋭角さやスリムさ。
これがGlenn Tiptonの狙う新たな音楽性の前提にあった感がございます。
更には鋭さを持つメロディアス重視もあり、
リフに頼りがちで楽曲としての印象が薄かった前作の反省に立ち、理路整然とした音楽性を指向した感がございます。
後の”l Gods”全盛期時代に繋がる音楽性が楽曲によって既に確立されたものが多い事が驚かされますが、制作は1975年。
プログレッシヴ・ロックや当時のハードロック系のピークを越えた時期。
まだまだロック音楽の細分化や洗練化が始まったばかりで、パンクの台頭はまだ先と言う時期。
メロウさを伴う独特の大作主義楽曲やピアノ伴奏でのヴォーカル・ソロ楽曲という八十年代以降では異色感のある音楽性の楽曲も含まれており、
非常に興味深いもの。
パンク/ニュー・ウェイヴ台頭があり八十年代という新しい時代に向かってジャンルを超え新たな音楽性を指向する時代に入って参りますが、
今作はジャンルを超えてその分岐点的な感のある作品でございます................
今作の好評によりレコード会社大手のCBSが獲得に動き、バンドは移籍。
(そもそも”Gull Records”との契約はワンショット契約でバンド側に不利な契約であった感が..............)。
成功への長い道のりを歩み出す事となります..............................................
今作のアシスタント・エンジニア(扱い)はかの故Chris Tsangerides。
後にColloseumⅡ、Brand X、Gary Moore、Tygers of Pang Tang、Thin Lizzy、Anvil、Y&T、Black Sabbath、Yngwie J.Malmsteen等々、
手掛けた方ではございますが、
(当時お蔵入りになった)Gary Moore”Dirty Fingers””Live at the Marquee”制作辺りからHM/HR系プロデューサーとして頭角を現した感がございます)
制作当時プロデューサーが急病で途中降板、バンドの要請で急遽プロデュースを務める事となった模様でございます。
今作はプロデューサー業に移行する切っ掛けとなった感がございます........................
後に大傑作「Painkiller」を手掛ける事となりますが、某メンバー曰く「感慨深いものがあった」との事でございます.......................
後に「身も心も捧げる」とまで言い切った某評論家がおられましたが、如何なったのでしょうか............................
...........「照れなくていいんだよ~」って................
(ファンならずとも”Delivering the Goods”を大合唱したくなる感がございますが....................................)
現在ではこの紙ジャケット仕様盤は入手困難。この機会に是非。 注:発送方法は変更になる場合がございます。宜しくお願い致します。