独立歩兵第十三連隊誌/大陸戦線にあった頃の部隊の戦績を明らかにすることを念じ資料を収集/中島藤吉先輩の六年余の間にわたる従軍日記

独立歩兵第十三連隊誌/大陸戦線にあった頃の部隊の戦績を明らかにすることを念じ資料を収集/中島藤吉先輩の六年余の間にわたる従軍日記

商品説明
独立歩兵第十三連隊誌/大陸戦線にあった頃の部隊の戦績を明らかにすることを念じ資料を収集/中島藤吉先輩の六年余の間にわたる従軍日記

昭和55年 532P。 部数は少なそうです資料用にもいかがでしょうか。

軍靴の後
あの町あの山
あの頃わが部隊
我が戦友の声
戦友名簿


発刊のことば
わが独立歩兵第十三聯隊 (泉五三一六部隊)の歴史は、支那事変及び大東亜戦争の歴史の中におい て占める部分は、僅かであるかも知れない。聯隊の生涯は僅か七年余の短いものであった。しかしな がら、その最期は大東亜戦争の天王山ともいうべきレイテ決戦において、見事な花を飾った の で あ る。その壮烈、表わすべき言葉を知らない。

その戦いぶりを明らかにして、その栄光を讃え戦没勇士の霊を慰めるために、今を洗ること既に二十二年、昭和三十三年九月、泉五三一六会が戦史『泉』を刊行されたことは、まことに意義の深いことであった。当時その事を知らず、数年後にはじめてその本を手にした私は深い感動を覚えるとともに、発行に当った人々の労苦に対して限りない尊敬と感謝の念を抱いたのであった。 比島決戦は部隊としての壮烈なる最期を飾る華であり、永久に語り継がなければならない偉勲であ るが、そのことも聯隊の創立以来幾多の戦闘経験を積み重ねっっ団結の強化、軍紀の振作、訓練の精到、士気の高揚に励んだ六年有半という貴重な期間があったからこそ、よくなし得たものであると言 うべきであろう。

ここに思いを致し、大陸戦線にあった頃の部隊の戦績を明らかにすることを念じ、昭和五十二年頃から資料の収集を個人的に始めたのであるが、権威ある公的資料は殆んど皆無に等しい状態であるに加えて、従軍者の居住範囲はその主なものだけでも長野・北関東・東海地方・九州地方と広範囲にひろがっているので、個人的努力による収集には自ら限度があり、その体系づけに至っては正に百年河 清を待つに等しい状態であった。

ふとしたことから、中島藤吉先輩の六年余の間にわたる従軍日記の存在を知った時は、正に暗夜に一縷の光明を得たような感を抱いたのであった。これに加え東海地方にあっては、静岡に本部を置き 昭和三十三年以来毎年慰霊祭を挙行している「泉五三一六会」というしっかりした組織があり、また 一方、九州においては長崎に居住される増山栄氏を中心とする戦友の連絡網が九州のみならず長野、 関東、東海地方のそれぞれ一部をも含めたものが一応出来ていたことは、私を大変勇気づけてくれた のであった。

中島日記を拠りどころとして歴史の骨組を作り、静岡と長崎を中心とする連絡網を通じての戦友からの協力をもって肉付けをするならば、聯隊誌の発行もあながち能ではないとの感想を持っに至 ったので、私は部隊創立当初の数年間に在隊した将校達の親睦会を主宰しておられる坂梨健雄氏にまず私の試案を披瀝したところ、一も二もなく同意されたばかりでなく、積極的な各種の助言を得たの で、昭和五十四年六月、増山栄氏、泉五三一六会の鈴木重秀会長、石上節事務局長の参集を請い坂梨 氏と共に 東京において会合を持って諮ったところ、全員の全面的同意と協力の約束を得て、事実上 「独立歩兵第十三聯隊誌刊行会」がこの日に発足したのであった。

国内各地に散在する戦友に対する呼びかけが始められるや、発起人達の予想をはるかにこえる熱心な協賛が得られ、善意の戦友より寄せられる寄附金の額も目標額をはるかに上回る状況となり、ここ にめでたく本誌発行の運びとなった次第である。

お探しの方、お好きな方いかがでしょうか。

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